INTERVIEW

樵たちへのインタビュー

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  3. 山というのは、無くなるものでなく、手を加えれば加えるほど育っていくという想いがあります。健康な山の姿を作ることが地域資源となります。

西恭平

山というのは、無くなるものでなく、手を加えれば加えるほど育っていくという想いがあります。健康な山の姿を作ることが地域資源となります。

樵の仕事を選んだ理由を教えてください。
ここに来るまでは建築の仕事をしていました。実家が福島で林業を営んでいますので、実家の近くで山の仕事をしたいと思い、転職してきました。
「地域と共に生きる」をどのように実践されていますか?
山というのは、無くなるものではありませんので、手を入れれば入れるだけ育っていくという想いがあります。健康な山の姿をつくることが、地域の資源を守り、ゆくゆくは地域の人々のためになるという思いで、活動を続けています。
奥会津の山とお付き合いされてきた中で、感じてきたことを教えてください。
山に入ることは自分にとって日常なので、いつも良いエネルギーをもらえています。山育ちですし、本当に山が好きですね(笑)
どのように山を最大限に活かすことが可能だと思いますか?
発電用にカーボンオフセットとして山の木を燃やす、ということが流行りではあるのですが、自分たちの切る木を生活に取り入れてもらい、木に寄り添って暮らしていただくというライフスタイルも提案できればと思っています。そのためには、自分自身がまず楽しんでそのことを実践しないと。それが奥会津の山を活かすことに繋がっていくと思います。
お仕事のこだわりは?
好きでやっていますので、仕事を仕事として切り分けるのではなく、自分の切った木を、思い入れのあるものとして、生活に取り入れていきたいですね。中には樹齢200年以上の木もありますので、切らせていただけて有難いという想いがありますし、その木の成長に関わってきた先代の人々にも敬意を持って取り組んでいます。
これから奥会津をどうしていきたいですか?
自然の成り行きに任せたいですね(笑)。もちろん誰か困っている人がいれば力になりたいと思いますが、大きな課題にパワー全開で立ち向かっていくというよりは、自然の流れの中に身を任せるのが良いと思っています。